1.太って辛い療養生活
皆が皆という訳ではありませんが、精神疾患患者では男女問わず肥満に悩んでいる方が多い気がします。私も闘病生活14年を振り返ると、うつ病の急性期では食欲も落ち、1日1食で急激に体重は減りました。しかし、その後、仕事を辞めて自宅療養を始めた時や、うつ病から双極性障害の治療に切り替わる中で徐々に体重が増え。今では昔の見る影もない+30kgとなりました。もはや、昔の服は一切着れない状態です。
今日もtwitterのフォロワーさん達と、どの薬がより太りやすいのかで話が盛り上がりました。皆さん、悩みが切実で、かくいう私はお相撲さんのような体系になってしまい。ようやく、重い腰を上げ、本格的にダイエットに取り組むことにしました。(一緒に夫も付き合ってくれることになりました)
何が太って苦しいかというと、当たり前ですが動きにくいです。また、腰や膝に負担がかかり痛みもあります。そして、この度私は睡眠時無呼吸症候群疑という不名誉は診断もいただきました。本当にこのままではいけません。
肥満により糖尿病、高血圧、脂質異常といった疾患の危険性も高まります。(これ以外にも多々疾患があげられます)
でも、精神疾患患者は日常生活を送るのが精一杯で、身体の為にはした方が良いダイエットですが、でも悲しいかなできないんです。なので、簡単に取り組めるダイエットはないか考えてみました。
2.精神疾患患者が太ってしまう訳
うつ病の薬は太る
1.抗うつ剤を内服すると体重の増加はするようで、その機序も認められています。
- 抗ヒスタミン作用による食欲増加
- 抗5HT₂C作用による食欲増加
- セロトニンによる代謝抑制作用
うつ病の薬以外の要因
その一方、薬以外の要因は
1.回復の過程:
典型的なうつ病の患者さんは、意欲が減り、活動量が減り、食欲も無くなるので体重が減ります。しかし、抗うつ剤で回復していくと、意欲より先に食欲が戻ってくることがあります。その場合は、食欲は戻っても意欲が追いつかずに活動できない状態にあれば、以前より太ってしまうと考えられます。
2.精神状態やストレスの影響:
回復とは反対に、精神状態が不安定になって過食気味になってしまうこともあります。精神状態の悪化は摂食行動に変化をもたらします。
精神状態から過食がおこっている場合、抗うつ剤の作用が過食を軽減してくれることもあるので、抗うつ剤を止めるのは逆効果になります。
デパケンをはじめとるす気分安定薬の場合
私は双極性障害という診断をされてからデパケンを内服しています。デパケンを内服している他のtwitter仲間も一緒に太るよねという話をよくしていました。しかし、結果から言いますと、気分安定薬では太る作用が認められていないとのことです。詳しくは、参考欄にある 元住吉こころみクリニックのホームページに詳しく説明がのっておりますので一読ください。
3.簡単そうなダイエット方法を取り入れる
では、どうやってダイエットしたら良いかというと食生活と運動というダイエットの基本中の基本に戻るより仕方がないのです。
しかし、我々精神疾患を持っていて療養中の人間からすると痩せるためのカロリーを控えた食事を用意することが大変です。食事を作るのも困難で、カップラーメンで過ごす、コンビニ弁当ですませる、スーパーの総菜で済ませるなんてことになりがちです。また、運動なんてとても、普通の仕事もできないくらい疲れているのに、時間があったら寝ていたいよという方が多いのではないでしょうか?
一般的に通常のダイエットでは下記の7つの行動が推奨されています
- カロリーを意識して食事を選ぶ
- 間食を控える
- 朝食は抜かずに3食食べる
- よく噛んで食べる
- タンパク質(プロテイン)を多くして、炭水化物を少なくする
- 毎日体重測定をする
- 運動習慣をつける
何か出来そうなことはあるでしょうか?出来そうなことからチャレンジしてみるのが良いと思います。
私は今回、夕食をプロテイン(タンパク質)に置き換えてみるという選択をしました。それなら、夕食にプロテインを摂っているし、ご飯は食べないので炭水化物は一食分減らせます。また、夕食をプロテインで抑えているので、1日の摂取カロリーが普段よりも少なくなります。
4.ダイエットにプロテインが必要なわけ
ダイエットにプロテインを摂ると良いと言われるのか、理由は3つあります。
1.プロテインを摂ると痩せ体質になる
プロテインは筋肉の材料になる栄養素です。プロテインを摂って筋肉を増やすことて効率の良いダイエットにつながります。
筋肉が多いほど基礎代謝が高く、カロリーを消費しやすくなります。基礎代謝とは、心拍や呼吸、体温維持など、生きているだけで消費するカロリーのこと。じっと座っている時や寝ている時でも消費されるので、基礎代謝が高いほど、太りにくく痩せやすい体になれます。だからリバウンドもしにくいのです。
2.プロテインは太りにくい
プロテインは、三大栄養素(プロテイン・脂質・炭水化物)の中で、一番脂肪になりにくい栄養素。逆に一番脂肪になりやすいのは脂質です。だから脂質を減らしてプロテインの割合を増やすだけで、自然と太りにくい食事になります。
また、プロテインは、血糖値を上げにくい特長があります。プロテインは血糖値を上げにくく、インスリンの分泌を抑え、食べても太りにくしてくれます。
3.プロテインは美しく痩せる為にも必要
プロテインをとれば、メリハリのある美しいボディラインを作るためにも役立ちます。体のメリハリを作るのは筋肉です。プロテインを摂らず、ただ体重を落としただけでは、筋肉が落ちて締まりのない貧相な体になってしまうかもしれません。
でもプロテインを摂って筋肉を増やすことで、メリハリのある“見た目が美しい体”を目指せます。また、プロテインは肌や髪の毛の材料でもあります。だからハリと潤いのある肌や、ツヤツヤの髪の毛を保つためにもプロテインが必要不可欠です。
5.おわりに
健常者でも大変なダイエットですが、我々病を持ちながら療養生活を送っている者でも簡単にダイエットできないかなと思案しました。結果、夕食をプロテインに置き換えるダイエットを夫と二人で始めることにしました。
今後体重の変化はこのブログでお伝えしたいと思います。現在ダイエット3日目ですが、お腹が空いて眠れないといったこともなく問題なくすすんでいます。私は下記の「DHCの1食おきかえダイエット」というプロテインダイエットに挑戦しています。とても飲みやすいので夫婦ともに気に入っています。コエンザイム、ヒアルロン酸等が配合され、美容とスタイルにまで拘っている商品です。
とにもかくにも、これ以上病気が増えるのが嫌なのでダイエット頑張りたいと思います。
では、今日はこの辺で。
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2.大澤亮太(医療法人社団こころみ理事長)
【精神科医が解説】なぜ抗うつ剤は太りやすいの?体重増加の原因とは? | こころみ医学元住吉こころみクリニック【内科・呼吸器内科・心療内科】 (cocoromi-cl.jp)
3.元住吉 こころみクリニック
デパケンは太るの?体重増加と6つの対処法 | 医者と学ぶ「心と体のサプリ」 (mentalsupli.com)
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