1.毒親の親は毒親で、そのまた親も毒親かもしれない
読者の中に毒親問題で悩んでいる方がいるのではないでしょうか?かくいう私も毒親サバイバーです。夜に寝ていたら、酔った父親に本棚を倒されて下敷きになったり。自室で勉強していたら、逃げていると言われて、髪の毛を引っ張られて引きずられたり。夜になると何時間も正座をさせられ、刀を出してきて切腹の儀式を教えられたりしました(意味不明ですよね?)
そして、私の母は家計を助けるために麻雀屋さんで働いていたので、帰宅は最終電車でしか帰ってこない。なので夕方から深夜までは、父と二人の時間を過ごすことが、毎日恐ろしい日々でした。だから、最近の虐待の事件を聞くと本当に辛くなります。私の受けた虐待は死に至るものではないですが、精神的には何度も死んでしまいました。
しかし、今、双極性障害という病の知識が出来て、振り返ってみると、父も双極性障害だったのではないかと思えるようになりました。毒親だと思っていたら、親が発達性障害だった。または統合失調症で育児放棄していた等、世間では知られるように段々となってきました。毒親というカテゴリーだけで親をみるのも危険なのかもしれません。
私の母は、幼少の頃に実の母を病気で亡くし、その後育てられた継母から虐待をうけています。なので、私の母が私に対して愛情深く育てるというのは難しいのかもしれません。よく母は怒ると「なんてことするの!私の父だったら(母だったら)、もうとっくにアンタはぶたれて飛ばされているよ」と言ったものです。この言葉の意味は、「本当なら私は貴方を叩きたい、でも叩かない私は偉いんだ。私が我慢してあげているんだ」というメッセージでしょうか。なので、私はずっと両親の顔色をみて育ちましたし、両親と話す時はまるで上司と話しているようでした(実家に用事で電話をかけて、実母と話しているのを友達が聞いて驚きます。まるで他人だねって)
毒親の親は毒親で、そのまた親も毒親かもしれません。しかし、もし貴方が毒親に育てられていたとしても、貴方が毒親になる必要は全くありません。それを次に説明したいと思います。
2.自分が自分を扱うように、他人は貴方を扱う
この世の中で一番大切なのは、自分を大切に扱う事です。自分が自分を扱うように、他人は貴方を扱います。もし、貴方が他人から馬鹿にされたり、邪険にされたり、いじめられていたら、貴方が貴方自身をそのように扱っていないか一度考えて欲しいのです。
虐待されたままでいるということは、貴方が虐待されるに値する人間だと、貴方自身がそれを許していることになるのです。この世に虐待されて良い人間などいません。貴方は虐待されてはいけない人なんです。なので貴方は、貴方を大切にしてくれない人達と一緒にいる必要はありません。貴方は貴方を大切に思ってくれる人達といることこそが大切です。
なので、もし貴方が現在死にたいほど毒親に悩まされているのならば、そんな気持ちにさせる親とは縁を切っても距離をおいても良いです。
実の親だから縁を切ってはいけないという事はありません。ましてや、育てて貰ったのだから、毒親でも面倒をみるべきだという法律も理もありません。貴方がまだ未成年ならば、信頼できる大人を作ってください。今は、虐待が疑われる場合は学校も病院も、児童相談所に報告してくれるシステムになっていて保護してくれます。貴方が成人の方ならば、経済的に搾取があるかもしれませんが、一刻も早く自立して家を出ることです。
3.自分を大切に扱うこととは何か
自分を大切に扱うとは、勉強したくないからしないとか、楽したいから仕事しないといった、自分を甘やかすこととは違います。端的に言うと、自分が大切に思っている物と同じように自分を扱うということです。
1.自分の感情を否定しない
例えば、貴方が大切に思っている犬を飼っているとしましょう。ワンワンと悲しそうに吠えているのに貴方は知らんぷりしますか?貴方も毒親のことで悲しみがいっぱいの筈です、その感情を認めてあげてください。
2.自分の悪口を言わない
例えば、自分の飼っている大切な犬の悪口をいいますか?ちょっと、いたずら好きな所もあるけど大好きで大切なわんちゃんです。きっと貴方はいたずら好きなところも含めて、そのワンちゃんが好きな筈です。貴方も、少しダメなところもあっても、それを含めて大切な存在なのです。だから、貴方は貴方自身の悪口は言わないでください。
3.自分を守らない
例えば、自分の飼っている大切な犬が泥棒に蹴られたり、棒で叩かれていたら貴方はどうしますか?守りませんか?貴方も、貴方を馬鹿にしたり、いじめてくる人に対して自分を守らないのではなく、貴方を守っていいのです。
私は43才の時に実家に老親を置いて、娘と二人で家出をしました。経済的にも搾取されていたので、持ち物は娘の高校の道具くらいでした。(その時の事はまたいつかお話ししたいと思います。)現在は、家出から10年が経ちました。これまでずっと、両親を捨てた事に対する罪の意識があり、それで苦しい日々を過ごしました。しかし、先日やっと心が軽くなることがあったのです。それが、前述した「この世で一番大切なことは自分を大切に扱うこと」なのです。
これまで、私は自分を大切に扱ってこなかったので、色んな人に事あるごとに虐められてきました。でも、もうそれは終わりです。私は私を幸せにすると誓ったからです。どうか、皆さんも自分を幸せにすると誓ってみてください。
どうか、毒親問題で苦しい思いをしている方、自立して毒親と決別してくださいね。親には親のカルマがあり、それは親自身によって刈らなければならないと思います。貴方が刈る必要はありません。貴方は貴方を大切に扱い、そして幸せにしてあげてください。貴方の幸せを願っています。
それでは、今日はこの辺で。
このブログが、貴方にとって少しでも心が楽になりますよう願っています。
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