NHK毒親特集でモヤモヤ

モヤモヤしています毒親
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皆さま、おはようございます、こんにちは、こんばんは、猿桃です。さて、本日のテーマは再度「毒親」についてです。

先日(2022年9月28日)にNHKの「あさイチ」で「”毒親”と離れてわかったこと 当事者たちのその後」が放送されました。この放送では、”毒親”という言葉が登場して10年が経ち、その後の当事者を取材したとのことです。

私もしっかり録画をして拝見いたしました。私のTwitterフォロワーさんも結構観ておられまして、放送後に感想をtweetなさってましたね。

tweetの内容で言えば、「”毒親”と離れてみたけど、結局は親の介護をしている人ばかりインタビューしちゃってそれは違うだろう。”毒親”と断絶を決断した人にも取材して欲しい」や「立派に育ててもらって毒親と呼ぶとはなんということか!という視聴者意見って、まさに毒親の意見やん」等、様々でした。

私の意見としては、この特集が異様に映ったのは「始まる前に結論だけ言います」から始まったということです。その結論は、「親子だから分かり合えるは幻想」だということ。そして、公認心理師(カウンセラー)の信田さよ子さんはこう付け加えます「分かり合えないけど、仲直りはできる」「分かり合えない、許せないけど、仲直りは出来る」と。

これを冒頭に聞いて頭がくらっとしました。やっと毒親の支配から命からがら逃げたのに、、、どうやって仲直りするの?と。なんだか「仲直り」を強要されているようで吐き気がしました。

 

 

ここからは、実際の取材の要約になります。私も1回しか観てないのでうろ覚えです。間違えていたら本当にすみません。

case1:漫画家の田房永子さん

『母がしんどい』や『お母さんみたいな母親にはなりたくないのに』で有名な漫画の田房永子さんは、絶縁した母に孫を会わせていないことに罪悪感を感じていた。そこで勇気を振り絞って何年かぶりに会い帰ると、家には母の友人が沢山いて出迎えてくれる。その時に、こちらは家に帰るのに本当に考えに考え抜いて、辛い気持ちを抑えて頑張っているのに、何も母はわかってくれていないと感じる。その後、二人目を出産、その時は、田房さんからお母さんに会う為のルールをちゃんと提示し、了解を得て会うという風に変えた。その後、何度か子供の教育や進学で助言する母だが、田房さんは「私はそれは必要がないと考えている」と説明し、お母さんに自分でしっかり意見を伝えている

信田さよ子さんからのpoint

I massage で「私は●●と考えています」と相手を否定せずに伝えることが重要!

case2:林恭子さん

去年出版した著書「ひきこもりの真実-就労より自立より大切なこと」の著者の林恭子さん

母が音大合格という目標を決め、小さい頃から猛特訓。だが、次第に体調を崩し、10代から30代に断続的にひきこもりになる。その後家を出て、結婚。完璧な断絶状態ではなかったが、2年前父が他界したのを機に夫と一緒に実家で住むことを決意。現在(56歳)は、互いのルールを決めて生活を送っている。

”毒母”と言われているお母さまの言い分としては、「私みたいな不完全な人間が子どもを産んでいいんだろうかと。親の欲望だけで子どもを産んでもいいのか、すごく悩んで。でも産んだ以上は、もう完璧に育てなきゃいけないという、力の入り具合が半端なかったです。これからは、娘と少し距離をとって見守りたい。」

信田さよ子さんから一言:見守るのは、お母さまじゃなくて娘さんでは?←私も同意見(笑)

case3:Bさん ご本人のみ(お顔はモザイク)

”毒親”に育てられ20代初めに結婚で家を出る。しかし、実家の母に介護が必要となる。実家にいる弟も病気で介護ができない。自分しか介護する人がいない。そんな中、カウンセラーに”毒親”である実母の介護をすべきか相談。カウンセラーからは、これまでのトラウマを思い出し、貴女の症状が悪化する可能性があるので施設への入所を勧められる。しかし、Bさんは自分で介護をすることを決意。Bさんは母の介護をするのではなく、通りすがりの他人に優しくするように、他人を介護する気持ちですることにした。

信田さよ子さんからのpoint:TVでは紹介されていませんでしたが、この他人行儀作戦にピッタリな文章をみつけましたのでご紹介します。以下引用です

距離を置いてメタ認知が進めば、実際に会った時に親切にはできるようになります。道端を歩いていて、知らない人が転んだときに「手貸しましょうか」って言えるでしょ。あれと同じですよ。年老いた親が施設を探すときに一緒に探してあげるとか。母親と自分は別の人格だということを認めた上で、「他人行儀」で接することがポイントです。

もう一つが言葉づかいです。何か親がしてくれたら「ありがとう」と言う。「ちょっと私それできないんです」とかね。敬語を使うと、距離を保ちやすいです。そういう言い方をして親から「水臭い」と言われたら成功です。「水臭いって言われた。私、距離がとれているんだわ」って思った方がいいですね。

私はあえて「許す」「許さない」という言葉は使いません。なぜかと言うと、子どもは親を許したいに決まっているんですよ。許したほうが楽だからね。だけど、どうしても自分には納得いかないっていうのだったら、それはすごく大事なことだから、許す必要はないんです。

「許さなくても、親切はできる」ということを知ってもらいたいと思います。

【あさイチ“毒親”特集】専門家・信田さよ子さん|親と離れ自分の幸せをまん中にすえる方法 (nhk.or.jp)からの引用

*メタ認知:自分の認知している内容を客観的に認知し直すこと

 

case4:青木さやかさん

幼少の頃に両親が離婚。その後教員だったお母さまが、先生にしか思えないくらいになり苦しくなった。しかし、現在ホスピスにいる母に娘と一緒に訪れている。気にかけているのは、ホスピスに行く前に今日は手のマッサージをしようとか、こんな話をしようとか決めて行く。

信田さよ子さんからのpoint

予め、今日はこれを伝えようと言葉を準備したりすることは大切。とっさに、言葉は出てこないものだったりするので、グループワークでも、伝える言葉を予め決めて練習をすることがある。

 

最後に

この番組を観て、確かにモヤモヤして1日中気分が悪くて、眠剤を内服しても中途覚醒するありさまでした。しかし、”毒親”問題で苦しまれている方は、少なからずどこかで「このまま”毒親”と断絶していいのか?」「”毒親”が重い、もうこれ以上付き合えない」等日々悩まれていて、でも今回のこの信田さよ子さんが伝えてくれたpointは利用できるんじゃないかと感じました。

実際に「I massageで伝える」は、昨日私が書いたブログのテーマであり、私自身の宿題でもあります。そして、何よりも、再三、信田さよ子さんが伝えてくれていたのが、「断絶を貫き通す」という選択もありだということです。

私は、会うと精神が崩壊すると思うので、断然この選択になるのかと思いました。でも、万が一、会うことがあれば許せないけど仲直りはしたいなと思います。

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参考

1.【あさイチ“毒親”特集】専門家・信田さよ子さん|親と離れ自分の幸せをまん中にすえる方法 (nhk.or.jp)

2.【あさイチ「毒親」特集|ひきこもりUX会議/林恭子さん親子】”毒親”“親ガチャ”と言うけれど・・・母娘の40年 (nhk.or.jp)

 

 

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